対話型AI・ChatGPTに司法試験の基本書のおすすめを訊いていくシリーズ。民法総則編です。
※本投稿には、アフリエイト広告を表示しています。
ChatGPTに民法総則の基本書のおすすめを訊くと…
司法試験の受験に欠かせないのが基本書です。司法試験は、基本書をどれにするか?が最初の難関といっても過言ではないかもしれません。
民法総則は、法律を勉強する一番最初に勉強する分野です。なので、民法総則の基本書選びに失敗すると、その後の法律の勉強自体に大きな影響を及ぼす可能性があります。
ある意味失敗できない民法総則の基本書のおすすめをChatGPTに訊いてみました。
民法総則の基本書の定番
司法試験の基本書今昔物語-民法総則編-で触れましたが、民法総則の基本書の定番は、佐久間先生の「民法の基礎Ⅰ総則」(有斐閣)です。というか、民法総則の基本書は、これ一択といってもいいかもしれません。
ChatGPTがすすめる民法総則の基本書
果たして、ChatGPTは佐久間先生の「民法の基礎Ⅰ総則」をおすすめしてくれるのでしょうか?憲法編で何度か試すと、その度に回答が変わるということが分かったので、今回は初回の回答を紹介します。結論から言うと、また、架空の本を紹介されました。今回は、著者の人の経歴(?)からおすすめのだということを自信満々に説明してきました。
①「新民法総則講義」(有斐閣)
普通にありそうな基本書ですよね。ただ、残念ながら、有斐閣からは出版されていません。ChatGPTが言うには、この本の著者は、「長年にわたって民法総則を教えてきたベテラン」の伊藤正治先生とのこと。当然、有斐閣から伊藤正治先生の本は出版されてません。
う~ん、もしかして、憲法の伊藤正己先生とごっちゃになってるのかも…
②「岩波講座 民法総則」(岩波書店)
岩波書店から岩波講座というシリーズは出版されています。世界史・日本史や経済がラインナップされています。法律も「現代法の動態」というのが全6巻刊行されています。が、岩波講座の民法総則というのは存在しません。
ちなみに、この架空の本の著者は、共著とのことです。
③「民法総則講義」(有斐閣)
有斐閣から潮見佳男先生の「民法総則講義」が出版されています。
ChatGPTが実在する本を勧めてきたと思いきや、著者が杉本敏夫先生…「法務省や裁判所でも活躍する法律家」らしいので、実務家の設定のようです。
元ネタは、憲法の杉原泰雄か、民事訴訟法の上原敏夫先生といったところでしょうか。
ChatGPTにツッコんでみた
憲法編では、そのままChatGPTとの会話を終えました。なので、今回は、ChatGPTに3冊とも出版されてないぞとツッコんでみました。
すると、「知識のカットオフは2021年9月」で、その後に出発された書籍の情報を持ってないので、古い情報を紹介したようだと言い訳してきました。古いとかいう問題ではなくて、そもそも存在しないんだが…
その上で、「最新の情報を確認し、改めておすすめの書籍」を3冊紹介してきたのですが…また、3冊とも架空の本でした。しかも1冊は、伊藤正治先生の「民法総則講義」…新が取れてるからより古い本を紹介してきました。
現状、ChatGPTは、有斐閣や岩波書店、成文堂(改めて勧めてきた本の出版社)が法律書を出版してる出版社だということは把握してますが、それ以上のデータは学習できてないようです。
♪Mr.Children「僕らの音」(アルバム:I ♥ U収録)