何かと話題の対話型AI・ChatGPTに憲法の基本書のおすすめを訊いてみました。すると、意外な回答が…
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ChatGPT
ニュース等で聞かない日はないといっても過言ではない対話型AIのChatGPT。エラーが出まくって登録が全然できなかったんですが、何とか登録することができました。せっかくなので、無料で使える内に、ChatGPTをいろいろと使っていこうと思います。
そもそも、ChatGPTって何なんでしょうか?どうせなら本人というか、ChatGPTに答えてもらいましょう。
ChatGPTはOpenAIが開発した大規模言語モデルです。GPTとは、Generative Pre-trained Transformerの略で、自然言語処理タスクにおいて高い性能を発揮することが知られています。ChatGPTは、ユーザーとの対話によって学習することで、より自然な言語表現を生成するように訓練されています。つまり、人工知能による会話を可能にすることができます。
ChatGPTにChatGPTって何?と訊いてみた
ChatGPTに憲法の基本書のおすすめを訊くと…
司法試験の受験に欠かせないのが基本書です。司法試験は、基本書をどれにするか?が最初の難関といっても過言ではないかもしれません。みんなが使ってる定番の基本書にするのか?司法試験委員が書いた基本書にするのか?特に初学者にとっては悩みどころです。だったら、ChatGPTにおすすめの基本書を訊いてみればいいんじゃないか?ということで、今回は、憲法編です。
憲法の基本書の定番
司法試験の基本書今昔物語-憲法編-で触れましたが、憲法の基本書の定番はこの3つだと思います。
ChatGPTがすすめる憲法の基本書
文言を変えたりして何度か試してみましたが、その度に違う回答をしてきます。で、キリがないので、試した中では一番マシかなと思った回答を紹介します。4冊おすすめを教えてくれました。
①「憲法」(岩波書店)
さすが、芦部憲法は、ChatGPTにも認知されてるんだと思いきや…「松井康成著」と出てきました。ググってみると、松井康成さんは、陶芸家で人間国宝だった人でした。憲法の基本書、書かないだろ。ということで、架空の基本書をおススメされました…
②「現代憲法」(有斐閣)
いかにもありそうな本ですよね。しかも著者は木村草太先生です。これは、実際あるんじゃないか?とちょっと期待して有斐閣のWebサイトで検索してみましたが、見つかりませんでした。これもないのか…
③「憲法判例百選」(有斐閣)
ここにきて百選をすすめてきました、基本書じゃないけど。編集こそ編集委員会と言ってますが、百選自体は存在するんで、まぁ、及第点なんですかね。基本書じゃないけど…
④「憲法の理解と展開」(有斐閣)
森川俊夫著ということで、ググってみると、ドイツ文学者でした。ということで、これも架空の本です。仮に、存在してたとしても、ChatGPTが言うには、「憲法の理論的な背景や歴史的な変遷、制度設計の考え方などを説明」してるらしいので、司法試験向きではない気がします。
対話型AIの利用は要注意
ChatGPTに憲法の基本書のおすすめを訊くということで、何気なくやってました。結果は、ご覧のとおりで、架空の本を紹介されました。図らずも対話型AIが正しい情報を提示するわけではないということを端的に示すことになりました。
もっとも、今回は、「そんな本、存在しないぞ」みたいに、ChatGPTとさらに対話と続けるということはしませんでした。対話を続けるとまた違った結果が表示されるのかもしれません。
が、ChatGPTにも得手不得手があるんでしょうが、今のところ、この程度だということですね。というか、誰もChatGPTに司法試験の基本書のことなんか訊いてないんですよね、たぶん。
♪Mr.Children「Heavenly kiss」(アルバム:B-SIDE収録)