今やSGDsという言葉を聞かない日はないというくらい浸透したSDGs,しかし,実際,SDGsを経営に活かせるのでしょうか?
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SDGsを経営に活かせるか?
SDGsという言葉を聞かない日はないんじゃないかというくらい,誰彼構わず,SDGsと言っています。企業の経営者もこれ見よがしにSDGsのバッジをスーツの襟元に付けています。
じゃぁ,実際,SDGsは経営に活かせるんだろうか?そんなことを考えたことはないでしょうか?ということで,SDGsを経営に活かせるか?を考えてみようと思います。今回は、SDGsへの紐づけの話しをします。
SDGsへの紐づけ
SDGsを経営に活かすために、SDGsへの紐づけを行おうと考えているかもしれません。その際のステップは、こんな感じでしょう。
SDGsを理解する
優先課題の決定
目標の設定
経営へ統合
報告とコミュニケーション
上記は、国連のSDGsコンパスの内容です。上記のSTEP1~3は、以下のように分解することができます。
バリューチェーンの分解
SDGsへの紐づけ
経営戦略・事業戦略へ落とし込む
具体的内容を検討
実行する
いかに崇高な理念を掲げても、残念ながら、それだけでは儲かりません。SDGsへの紐づけは、重要な一歩ですが、それを利益を上げる事業戦略に引き上げる論理が必要なのです。
サスティナビリティ経営
その論理が、サスティナビリティ経営です。つまり、会社は、会社が成長すれば、社会が良くなることを論理的に示す統合思考による経営を行うことが求められています。ここでいう統合思考とは、以下の3つを一貫した論理で考えていくことを意味します。
①経営理念
何を?誰に売りたいのか?どのような商売をしたいのか?
②CSV視点
イノベーション・SCM・環境配慮・品質向上・信頼性の獲得・生産性向上
③ESG視点
人権・環境・ガバナンス・D&I
- 強くて良い組織
- ③ESG視点
- 強くて良い事業
- ②CSV視点
- 利益・社会的善
- ①経営理念
SDGs実現のための2つの思考
SDGsを実現するための論理として、以下の2つの新しい思考が提唱されています。
①逆算思考
まず、未来の目標を実現するために必要な施策を考えます(バックキャスティング)。その目標は、既存の延長線上にない壮大な目標です(ムーンショット)。
たとえば、2030年までに自社で排出するCO2を0にするという目標を立てます。そして、その目標を実現するために、何をすればいいのか?を考えます。
②リンケージ思考
まず、複数の因子に影響を与える因子の力点(レバレッジポイント)を見つけます。そして、会社が自らの強みで動かさせるレバレッジポイントを起点に正の連鎖反応を生み出します(SDGsドミノ)。
例として挙げられるのが、WFP(世界食糧計画)の学校給食プログラムです。学校で給食を出すことにより、こんな連鎖反応が生まれるのです。
①学校で給食を出す→②子どもが登校する→③食事(給食)により子どもの栄養状態が改善→子どもが勉強する
さらに、①学校で給食を出す→②給食の食材を地域の農家から買う→③地域経済が良くなる
SDGs思考
SDGsをビジネスにどう生かすのか?SDGsの経営への紐づけやSDGsを実現するための思考という話しは、「SDGs思考」という本に詳しく書かれています。著者の田瀬和夫氏は、外務省出身で国連の職員でもあった方です。2022年4月に続編も刊行されました。
1冊目の「SDGs思考」には、購入者限定特典で著者のセミナー動画を視聴できます。本とセミナー動画で、SDGsの本質やビジネスにどう活かすのか?を理解することが可能です。
♪BUMP OF CHICKEN「ロストマン」(アルバム:ユグドラシル収録)