今やSGDsという言葉を聞かない日はないというくらい浸透したSDGs,しかし,実際,SDGsを経営に活かせるのでしょうか?
※本投稿には、アフリエイト広告を表示しています。
SDGsを経営に活かせるか?
SDGsという言葉を聞かない日はないんじゃないかというくらい,誰彼構わず,SDGsと言っています。企業の経営者もこれ見よがしにSDGsのバッジをスーツの襟元に付けています。
じゃぁ,実際,SDGsは経営に活かせるんだろうか?そんなことを考えたことはないでしょうか?ということで,SDGsを経営に活かせるか?を考えてみようと思います。今回は、SDGs・ESG投資のトレンドになりつつある生物多様性についてです。
生物多様性とESG投資
自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)が2020年9月25日、非公式の作業部会として発足しました(2021年6月4日正式に発足)。
TNFDは、自然関連のリスク・機会が企業の財務に与える影響を開示する枠組みを決めるタスクフォースです。国連開発計画(UNDP)・国連環境計画金融イニシアティブ(UNEPFI)・世界自然保護基金(WWF)・イギリスの環境NGOグローバルキャノピーが設立を主導しました。
ビジネス活動によって、自然環境が破壊され、生態系サービスを低下させることを防止するため、以下の2つのことが期待されています。
①生態系の保全を促進する透明性と独自性を担保した情報開示ルールの策定
②企業による生物多様性保全の国際標準を定める
生物多様性のためのファイナンス協定(Finance for Biodiversity Pledge)
事業運営と投資運用の中で生物多様性へのインパクトのプラスへの転換にコミットする宣言です。金融大手26社の署名で始まり、次第に署名する会社が増えてきています。日本からは、りそなアセットマネジメントが署名しています。
COP15
国連生物多様性条約(CBD)第15回締約国会議(COP15)で重要な国際ルールが決められようとしています。そのルールが、ポスト2020生物多様性国際枠組みです。
ほとんどは、生物多様性が損なわれる海や川、森に関する内容ですが、ビジネスに関する内容を含んでいます。たとえば、ターゲット15では、持続可能な生産・サプライチェーンにより経済活動の影響の50%の削減を掲げています。このように、世界は、明確にサプライチェーンによる経済影響の半減を目指しているのです。
人権・気候変動と生物多様性
ここまでの話しで、ESG投資の主要トピックである人権・気候変動と生物多様性は、以下のように、サプライチェーン全体に対して企業の責任が発生するという類似性があることがわかります。
自社で人権侵害がなくても、サプライチェーンで人権侵害があれば、自社の責任になる。
自社がCO2を排出してなくても、サプライチェーンがCO2を排出してれば、自社の責任となる。
自社が環境破壊や生物を殺してなくても、サプライチェーンが生物多様性を損なえば、自社の責任となる。
SDGs思考
SDGsをビジネスにどう生かすのか?SDGsの経営への紐づけやSDGsを実現するための思考という話しは、「SDGs思考」という本に詳しく書かれています。著者の田瀬和夫氏は、外務省出身で国連の職員でもあった方です。2022年4月に続編も刊行されました。
1冊目の「SDGs思考」には、購入者限定特典で著者のセミナー動画を視聴できます。本とセミナー動画で、SDGsの本質やビジネスにどう活かすのか?を理解することが可能です。
♪Mr.Children「エソラ」(アルバム:SUPERMARKET FANTASY収録)