今やSGDsという言葉を聞かない日はないというくらい浸透したSDGs,しかし,実際,SDGsを経営に活かせるのでしょうか?
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SDGsを経営に活かせるか?
SDGsという言葉を聞かない日はないんじゃないかというくらい,誰彼構わず,SDGsと言っています。企業の経営者もこれ見よがしにSDGsのバッジをスーツの襟元に付けています。
じゃぁ,実際,SDGsは経営に活かせるんだろうか?そんなことを考えたことはないでしょうか?ということで,SDGsを経営に活かせるか?を考えてみようと思います。今回は、SDGsと切り離せないESG投資を取上げます。
ESG投資
サスティナビリティ経営のところで、さらっと、③ESG視点という言葉だけ出しました(SDGsを経営に活かせるか?②)。最近、SDGsと並んで、ESG投資という言葉もよく聞くようになりました。
ESG投資は、これまで投資の対象になっていなかった非財務情報に着目しようということです。なぜ、非財務情報に着目する必要があるのでしょうか?企業をアスリートに例えるとわかりやすいかもしれません。
ESGは内臓
企業をアスリートに例えると、以下のように例えることができます。
①経営理念や戦略→頭と心
②資本とビジネスモデルが力と技
③ESG→内臓
頭と心(経営理念・戦略)がないと、人も企業も成り立ちません。アスリートが試合で勝つためには、力と技が必要です。ビジネスでも資本とビジネスモデルが強くないと勝てません。ただ、内臓が弱ければ、力や技を発揮することはできません。
戦略がしっかりしていて、力や技があっても、内臓が弱っていたり、欠陥があると、持続して活躍することは困難でしょう。といって、内臓が健康であれば、試合で勝てるというわけでもありません。
ESGは必要条件
上記のたとえから、ESGは、持続的な成功のための必要条件ということがいえます。
ESGと社会問題
ESGで議論となる社会問題は、次の4つの段階に大きく分けることができます。
社会の中に課題が潜在
社会の中に課題が潜在していて、国際社会の関心が向けられていない段階です。たとえば、ヴィーガンなんかは、1と2の間くらいのイメージでしょうか?
ルール作り
国際機関やCSO(市民社会組織)などが議論の対象として、ルール作りをしようという段階です。
国際機関やCSOの関心度は高いですが、投資家の関心度は、まだそこまで高いといえない段階です。
アニマルウェルフェア、グリーンバンズメカニズム、人工知能と人権・個人情報保護、森林認証、サーバー熱、プラスチックといった問題は、このフェーズでしょうか?
投資の判断材料となる
投資家やESG調査機関が、企業の取組みを具体的に投資の判断材料とする段階です。
このフェーズは、国際機関・CSO、投資家・ESG調査機関ともに、関心度の高い段階です。
TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)、GHG(温室効果ガス)排出、ビジネスと人権、多様性・女性のエンパワーメントなんかは、このフェーズでしょうか?
法制度化
法律により制度化される段階です。法制度化されれば、すべての企業が遵守しなければならず、もはや比較対象となりません。
したがって、国際機関・CSOの関心度は低く、投資家・ESG調査機関の関心度は高い段階といえます。コーポレートガバナンスが、3と4の境界くらいのイメージでしょうか?
企業にとって、重要なのは,STEP3なのは、言うまでもありません。が、もっと重要なのは、STEP2に常にアンテナを張っておくことでしょう。
つまり、STEP3は、ESG対策として、最初に押さえておく分野で、STEP2は、経営として先読みしておく分野ということが言えるでしょう。
SDGs思考
SDGsをビジネスにどう生かすのか?SDGsの経営への紐づけやSDGsを実現するための思考という話しは、「SDGs思考」という本に詳しく書かれています。著者の田瀬和夫氏は、外務省出身で国連の職員でもあった方です。2022年4月に続編も刊行されました。
1冊目の「SDGs思考」には、購入者限定特典で著者のセミナー動画を視聴できます。本とセミナー動画で、SDGsの本質やビジネスにどう活かすのか?を理解することが可能です。
♪Mr.Children「友とコーヒーと嘘と胃袋」(アルバム:Q収録)