とある裁判の口頭弁論期日が2月29日に指定され、2024年が、うるう年だと気づきました。ということで、2024年が、うるう年である理由を解説します。
2024年は、うるう年
カレンダーを見たら、2024年は2月29日が存在していることに気づきました。そう、2024年は、うるう年なんです。
ということで、2024年がなぜ、うるう年なのか?を明らかにするのが、今回の話しです。もちろん、パリオリンピックが開催されるからではありません。
うるう年のルール
うるう年に関するルールは、一般的に、以下のように理解されています。
うるう年のルール
①西暦年号が4で割切れる年は、うるう年
②西暦年号が4で割切れても、100で割切れ、かつ、400で割切れない年は、平年
2024年は、2024÷4=506と4で割切れるので①のルールが適用されます。でもって、100では割切れないので②のルールは適用されません。したがって、2024年は、うるう年です。
法律に基づく根拠
2024年が、うるう年なのは、上記のルール通りなんですが、法律は、全然違います。実は、うるう年になる年は、法律で決められています。
その法律は、「明治31年勅令第90号(閏年ニ関スル件)」といいます。厳密には、法律ではなくて、勅令ですけど、たぶん、まだ効力があるはずです(日本国憲法施行の際現に効力を有する命令の規定の効力等に関する法律)。
神武天皇即位紀元年数ノ4ヲ以テ整除シ得ヘキ年ヲ閏年トス但シ紀元年数ヨリ660ヲ減シテ100ヲ以テ整除シ得ヘキモノノ中更ニ4ヲ以テ商ヲ整除シ得サル年ハ平年トス
以上が、うるう年に関する法律上のルールです。整理すると、以下のようになります。
閏年ニ関スル件のルール
①神武天皇即位紀元年数が4で割切れる年は、うるう年
②神武天皇即位紀元年数から660を引いて、100で割切れ、かつ、4で割切れる年は、平年
実は、最初に紹介した、うるう年のルールと言ってることは、同じなんですね。ポイントは、西暦じゃなくて、神武天皇即位紀元年数を使うことです。とはいえ、結局、西暦を使うんですが…
神武天皇即位紀元年数って?
神武天皇即位紀元年数は、皇紀のことです。明治5年に、日本書紀の記述から神武天皇即位紀元年数を紀元前660年と定めました。
660ということは、②のルールは、西暦に直して、うるう年のルールを適用してるだけじゃないか!?
2024年は?
2024年が、うるう年なのか?を閏年ニ関スル件に当てはめてみましょう。
2024年は、神武天皇即位紀元年数でいうと、660を足せばいいので、2684年です。2684は4で割切れるので、①のルールが適用されます。②のルールは適用されないことは、上記で確認済みですね。ということで、2024年、もとい神武天皇即位紀元2684年は、うるう年です。
♪Mr.Children「365日」(アルバム:SENSE収録)