目まぐるしく変化する携帯電話業界の話題をトピックスとして紹介します。
楽天モバイル
第4のMNO(キャリア)楽天モバイルのトピックスは,次の3つです。契約条件が,ユーザーにとっては改悪されます。とはいえ,まだ月のデータ通信量が1GB未満なら0円で回線維持できます。
①180日以上利用のない回線は利用停止
楽天モバイルといえば,実は,業界最安の料金プランRakuten UN-LIMIT VIを提供しています。この料金プランは,月のデータ通信量が1GBまでなら0円というものです(楽天モバイルの衝撃的な料金プラン参照)。
なので,使うか使わないかは別として,とりあえず契約だけしておこうという人も多いのではないでしょうか。しかし,2021年7月から契約約款が変更されます。変更後は,180日間全く使用しない場合は,回線が利用停止されてしまいます。
対象になるのは,1回線目です。2回線目以降は,月980円かかるので,月0円の回線が対象というわけです。で,いきなり利用停止になるのではなく,事前に通知されるようです。
ということで,かなり前に,nuroモバイルが提供していた0simみたいに,時々,少しだけ通信するのを忘れなければ,月0円で回線を維持できます。楽天モバイルの使い勝手を試す機会ととらえればいいんじゃないかと思います。
②Rakuten Linkアプリ改悪?
楽天モバイルのもう一つのウリは,Rakuten Linkアプリを使うことで,通話料が0円なことです。iPhoneを楽天モバイルが正式に取り扱うことになった(楽天モバイルがiPhoneの販売開始)からなのか,iPhoneでRakuten Linkを利用する際に注意が必要になります。
楽天モバイルユーザーがiPhoneでRakuten Linkを使っている場合,かかってきた電話をRakuten Linkでとることができなくなります。つまり,iOSのデフォルトの電話アプリでしか電話に出られません。この仕様変更は,2021年6月15日からです。
かかってきた電話は問題ないんですが,問題は電話をかけるときです。楽天モバイルで通話料が発生しないのは,Rakuten Linkで電話をかけたときです。なので,かかってきた電話にかけ直す場合に,うっかり,iOSのデフォルトの電話アプリでかけちゃうと,通話料が発生します。電話番号をコピーして,Rakuten Linkにペーストして,それからかけるという手間が増えます。
また,Rakuten LinkアプリからSMSを送信できなくなります。受信は無料なので,2段階認証等で支障が生じることはありません。そもそも,LINE使ってるから,SMSなんて使わないのか?
③ユニバーサル料・電話リレー料の負担
携帯電話回線の契約をしている人は,携帯電話料金とは別に,ユニバーサルサー
これまで,楽天モバイルは,ユーザーに負担を求めていませんでしたが,7月又は8月からユーザーに負担を求めることになります。
ユニバーサル料は,2021年7月(8月請求分)から,ユーザー負担になります。ユニバーサル料は,現在,1回線当たり月3円です。
電話リレー料は,2021年8月(9月請求分)から,ユーザー負担になります。電話リレー料は,1回線当たり,月1円です。
ただし,無料で利用できる場合は,これらの負担はありません。たとえば,1年間無料・3か月無料キャンペーン中は,ユニバーサル料・電話リレー料も無料です。
また,1回線目で通信量が月1GB未満の場合も,ユニバーサル料・電話リレー料を負担する必要はありません。したがって,今後も完全に0円で回線を維持することは可能です。
IIJmio
MVNO,いわゆる格安SIMのIIJmioの新料金プラン・ギガプラン(格安SIMはahamoに太刀打ちできるのか?IIJmio新料金プラン発表参照)に関する話題です。
①ギガプランでデータシェアが可能に
2021年6月1日から,ギガプランで複数のSIMを契約しているユーザーは,契約しているSIM間でデータ容量をシェアできるようになりました。
たとえば,①音声SIMで2GB,②データSIMで4GBを契約しているとします。音声SIMの2GBをデータSIMの方で使うことができるわけです。要は,IIJmioのこれまでの料金プランと同じ使い方ができるわけです。
データシェアをするには,まず,グループを作る必要があります。現在は,会員HPから作成可能です。ということで,さっそく,音声SIM(2GB)とeSIM(4GB)をデータシェアすることにしました。
データシェア後に,クーポンスイッチ(みおぽん)アプリで確認すると,グループにした音声SIMとeSIMも通信容量が0になっていることがわかります。
また,データシェア後のIIJからのメールで,各SIMの通信容量をグループにプレゼントしたという扱いになっていることがわかります。
②ギガプランでデータプレゼントが可能に
同じく2021年6月1日から,ギガプランで複数のSIMを契約しているユーザーは,契約しているSIM間でデータ容量を移行(プレゼント)できるようになりました。
たとえば,①音声SIMで2GB,②音声SIMで15GBの契約をしているとします。②の15GBの中から,10MB単位でデータ容量を①に移行することができます。
上記のシェアとの違いは,データ容量を共有しないことです。上の例で,②から①に3GB移行させると,①のSIMは5GB,②のSIMは12GBのデータ容量を使うことができます。
シェアは一人で,プレゼントは2人以上で使うというイメージですネ。別に,一人でプレゼントを使ってもいいわけですが。
③5Gオプション提供開始
格安SIMも5Gに対応するようになりましたネ。5Gオプションはギガプランに限らず,既存プランでも利用可能です。ただし,eSIMでは使えません。
5Gオプションの利用に料金はかかりません。今でこそ,携帯各社5G回線も料金は,4Gと変わりません(ドコモだけちょっと高いけど)が,当初は1000円くらい値上げするつもりでしたからネ。
♪Mr.Children「CENTER OF UNIVERSE」(アルバム:Q収録)