JR西日本の2024年3月ダイヤ改正をざっと見てみる

JR各社は毎年3月にダイヤ改正を行います。JR西日本の2024年3月のダイヤ改正の概要をまとめておきます。

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JR西日本の2024年3月ダイヤ改正の概要

 最初に、2024年3月のダイヤ改正の概要をさらにざっくりとまとめておきます。

 ①北陸新幹線の金沢-敦賀間が開業

 ②山陽新幹線、最終列車の始発駅発車時刻の繰り下げ等

 ③山陰と首都圏の移動が便利になる。

 ④奈良-大阪間で有料座席サービス拡大

 ⑤嵯峨野線で増発

北陸新幹線、金沢-敦賀間開業

 2024年3月のダイヤ改正の目玉は、北陸新幹線の金沢-敦賀間の延伸開業です。

 延伸開業の運行パターンは、すでに発表されてました(北陸新幹線・敦賀延伸後の運行パターン)。今回は、より具体的なダイヤについても発表されています。

 東京6時16分始発の「かがやき501号」は、敦賀に9時34分に着きます。敦賀6時11分始発の「かがやき502号」は、東京に9時20分に着きます。

 東京19時56分の敦賀への最終の「かがやき517号」は、敦賀に23時14分に着きます。敦賀20時11分の東京への最終の「かがやき518号」は、東京に23時32分に着きます。

 所要時間は、東京-敦賀間は最速3時間8分、平均3時間30分です。最速で50分、平均で59分と1時間程度、所要時間が短縮されます。ただ、ちょっと気になってるのは、JR西日本が所要時間の比較を表にしてるんですが、東海道新幹線利用時の所要時間も記載されています。東海道新幹線を利用、つまり、東京-米原を「ひかり」、米原-敦賀を「しらさぎ」と乗り継いだ場合の所要時間は、2時間50分です。ということは、東海道新幹線を使った方が早いんですね…

 関西、名古屋方面からは、敦賀駅での乗換えを余儀なくされます。敦賀駅は、1階が在来線特急ホームになり、2階に乗換改札、3階が新幹線ホームと垂直移動になります。

 乗換え標準時間は8分を想定しています。サンダーバードは車内販売ないし、北陸新幹線も確かなかったので、8分だと敦賀で何か買うっていうのは、しんどそうですね…サンダーバード乗車前に飲み物等を調達しておいた方がよさそうです。

 個人的に驚いたのは、大阪・名古屋方面の特急「サンダーバード」「しらさぎ」と接続する「つるぎ」にグランクラスが新設されることです。乗車時間の関係なんだと思いますが、軽食・アテンダントサービスはありません。グランクラスBのタイプですね。

 「はくたか」が長野で「かがやき」に抜かれないとか、小浜線と接続を図るとか、米原-敦賀間ノンストップの臨時快速の新設とかありますが、北陸新幹線関係は、こんなところでしょうか。 

山陽新幹線

 博多-東京間を最速で結ぶ「のぞみ64号」の博多出発時刻が19時と1分繰り下げになります。また、東京から岡山への最終の「のぞみ93号」が6分繰り下がり、東京20時39分発になります。さらに、東京から西明石への最終が「のぞみ93号」から「のぞみ95号」になります。これにより、東京出発時刻が20時54分と21分繰り下がります。

 新横浜6時3分発の臨時「のぞみ97号」博多行が登場します。東急・相鉄直通運転開始を機に設定された新横浜始発の臨時「のぞみ491号」新大阪行が博多行にバージョンアップする感じです。

 「のぞみ97号」の登場で、新神戸へ6分、岡山へ8分、広島へ7分、小倉へ7分、終点博多へは6分早く着くことができます。そして、新山口には29分も早く着けます。ちなみに、博多着は10時40分です。

「やくも」と「はくと」

 岡山駅での新幹線と特急「やくも」の接続をスムーズにすることで、首都圏と米子・出雲の所要時間が短縮されます。

 JR西日本が例として挙げてるのは、品川始発6時の「のぞみ99号」です。「のぞみ99号」は岡山駅に9時3分に着き、9時13分発の「やくも5号」に接続します。「やくも5号」に乗ると、米子に11時25分、出雲市に12時17分に着きます。

 東京-米子間が最速5時間23分と5分短縮されます。平均だと5時間40分で7分短縮です。新大阪-米子間は最速2時間59分で5分短縮されます。平均で3時間10分で6分の短縮です。

 2024年4月6日から「やくも」は、新型車両の273系が順次導入されます。

 鳥取-大阪間を結ぶ「スーパーはくと」が1往復増発され、毎日8往復になります。その一方で、京都発着の「スーパーはくと」の一部が大阪発着となります。

 姫路駅での山陽新幹線との接続をスムーズにすることで、東京までの時間短縮が実現します。鳥取発12時21分の「スーパーはくと8号」は、姫路に13時51分に着きます。姫路発13時59分の「のぞみ96号」に接続します。「のぞみ96号」は東京に16時57分に着きます。鳥取-東京間が最速4時間36分で結ばれます。

奈良-大阪間の有料座席サービス拡大

 平日の朝夕に通勤特急「らくラクやまと」が登場します。奈良-天王寺-大阪-新大阪を結ぶ特急です。奈良から大和路線を通り、天王寺から大阪環状線に入り、大阪駅うめきた地下ホームを経由して新大阪に行く特急です。大和路線快速との違いは、新今宮を通過すること、大阪駅うめきた地下ホームに停車すること、新大阪まで行くことです。

 大和路線とおおさか東線の「快速うれシート」の設定本数が拡大されます。また、土休日にも設定されます。

嵯峨野線増発

 京阪神エリアでは、奈良-大阪間の有料座席サービス拡大くらいしか大きなダイヤ改正はありません。触れるとすると、嵯峨野線の京都-嵯峨嵐山間で、9時~14時・15時台に1時間1本増発されます。一部列車は、4両編成から6両・8両に増えます。

 ゆめ咲線で朝増発されるとかもありますが、全体的には、こんな感じでしょうか。

詳しいダイヤの詳細は、2月発売の時刻表3月号で!

♪Mr.Children「fantasy」(アルバム:REFLECTION {Naked}収録)

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