JRの切符のルールであるJR西日本の旅客営業規則を眺める-第2編旅客営業第3章旅客運賃・料金第7節急行料金(在来線特急)-

JR西日本の旅客営業規則を通しで見てみようということで、今回は、第2編旅客営業の第3章旅客運賃・料金の急行料金編の続きです。

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旅客営業規則

 旅客営業規則は、JR各社(貨物を除く)の旅客と運送契約に適用する条件を定めたものです。要するに、運送約款のことです。簡単に言うと、みどりの窓口に備え付けられてる時刻表の最後の方に載ってる切符のルール等の元ネタです。JR各社で内容は異ならないと思いますが、JR西日本の旅客営業規則を見ていこうと思います。

旅客営業規則第2編旅客営業第3章旅客運賃・料金第7節急行料金

 旅客営業規則の第2編旅客営業の第3章旅客運賃・料金の急行料金を取り上げます。急行料金と謳ってますが、定期運行している急行列車は存在しないので、特急料金のみを取り上げます。

大人急行料金(125条)

 大人急行料金の規定です。これまで新幹線の特急料金を見てきましたが、今回から在来線の特急を取り上げます。

指定席特急料金

 在来線の特急の指定席特急料金の基本です。営業キロに応じて、以下のようになっています。

 ①~50㎞:1,290円

 ②~100㎞:1,730円

 ③~150㎞:2,390円

 ④~200㎞:2,730円

 ⑤~250㎞:2,730円

 ⑥~300㎞:2,950円

 ⑦~400㎞:3,170円

 ⑧~600㎞:3,490円

 ⑨601㎞~:3,830円

 昔の名残なんでしょうが、在来線の特急でこんな長距離の料金設定が必要なのか?と思いましたが、今もサンライズが走ってましたね。東京-出雲市間の特急料金が3,830円というのは、破格のような気がします。

 ちなみに、特別車両・コンパートメント個室以外の個室の指定席特急料金も同じ金額です。

立席特急料金・自由席特急料金

 立席特急料金と自由席特急料金は、指定席特急料金から530円が割り引かれます。

特定特急料金

 在来線特急の特定特急料金は、1,320円です。

瀬戸大橋線の立席特急料金・自由席特急料金

 在来線の特急料金には、特定区間について、特急料金が定められています。博多南線の博多-博多南間が130円とか、上越線の越後湯沢-ガーラ湯沢間が100円とか挙げていくとキリがない-ことはないが-ので、1個だけ挙げておきます。

 いわゆる瀬戸大橋線の岡山-茶屋町間と本四備讃線・予讃線の特急でJR西日本管内と西日本と四国をまたぐ場合の50㎞以内の駅相互間を乗車する場合の立席特急料金・自由席特急料金は、560円です。

JR東日本のB特急料金

 JR東日本の山手線、総武本線、京葉線、外房線、内房線、成田線や東海道本線の東京-三島間、伊東線といった東京近郊の路線の指定席特急料金は、別に定められています。いわゆるB特急料金です。ただし、成田エクスプレスとE261系は対象外です。

 ①~50㎞:1,050円

 ②~100㎞:1,480円

 ③~150㎞:1,890円

 ④~200㎞:2,290円

 ⑤~300㎞:2,510円

 ⑥~400㎞:2,730円

 ⑦401㎞~:3,070円

 立席特急料金・自由席特急料金は上記の料金から530円割り引かれます。

 B特急料金は、JR東海・九州にも設定されている区間が存在します(金額は上記と異なります。)。JR西日本にも存在してましたが、2023年4月1日に廃止されました。

西九州新幹線と接続する特急の特急料金

 JR九州の鹿児島本線の門司港と佐世保線の武雄温泉間で運行する特急と西九州新幹線を武雄温泉駅で改札内で乗り継ぐ場合は、全区間で1個の特急として扱われます。この場合の長崎までの指定席特急料金は、以下のとおりです。営業キロは武雄温泉駅からの在来線の営業キロです。

 ①~25㎞:2,560円

 ②~50㎞:2,780円

 ③~75㎞:3,010円

 ④~100㎞:3,190円

 ⑤~150㎞:3,730円

 ⑥~200㎞:4,090円

 立席特急料金・自由席特急料金は上記から530円割り引かれた金額です。 

♪Mr.Children「fantasy」(アルバム:収録)

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