JRの切符のルールであるJR西日本の旅客営業規則を眺める-第2編旅客営業第3章旅客運賃・料金第8節特別車両料金②-

JR西日本の旅客営業規則を通しで見てみようということで、今回は、第2編旅客営業の第3章旅客運賃・料金の特別車両料金編の続きです。

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旅客営業規則

 旅客営業規則は、JR各社(貨物を除く)の旅客と運送契約に適用する条件を定めたものです。要するに、運送約款のことです。簡単に言うと、みどりの窓口に備え付けられてる時刻表の最後の方に載ってる切符のルール等の元ネタです。JR各社で内容は異ならないと思いますが、JR西日本の旅客営業規則を見ていこうと思います。

旅客営業規則第2編旅客営業第3章旅客運賃・料金第8節特別車両料金

 旅客営業規則の第2編旅客営業の第3章旅客運賃・料金の特別車両料金の続きです。特急料金にどれくらいプラスすれば、グリーン車等の快適な座席に座れるのでしょうか?

特別車両料金(130条)

 特別車両料金についての規定です。特別車両料金は(A)と(B)があります。まずは、特別車両料金(A)の方を取上げます。

JR九州管内相互発着となる場合の特別車両料金(A)

 今回は、まず、JR九州管内相互発着の特別車両料金(A)を取上げます。在来線の特急と新幹線で料金が違います。

基本の特別車両料金(A)

 ①~100㎞:1,300円

 ②~200㎞:2,800円

 ③201㎞~:4,190円

 この規定の後に新幹線の特別車両料金(A)の規定があります。値段まったく一緒でした。分ける必要があったんだろうか…

 ちなみに、博多-直方間(篠栗線・筑豊本線経由)の特急停車駅相互間は、500円でグリーン車を利用できます。

DXグリーンの特別車両料金(A)

 JR九州には、グリーン車の上のDXグリーンというのが存在します。「かもめ」、「にちりん」、「みどり」のグリーン車に3席だけ用意されています。

 ①~100㎞:2,080円

 ②~200㎞:4,760円

 ③201㎞~:6,150円

 料金が急に跳ね上がりました。

特急36ぷらす3号の特別車両料金(A)

 特急36ぷらす3号は、JR九州の観光特急です。木曜日~月曜日に運行されていますが、曜日によって運行ルートが異なるのが特徴です。

 ①~150㎞:3,300円

 ②~200㎞:4,300円

 ③201㎞~:5,300円

東京-小倉間の新幹線停車駅と新鳥栖・鹿児島中央間の新幹線停車駅相互間の特別車両料金(A)

 JR西日本とJR九州の境界駅である博多で料金計算を分断します。つまり、東京-博多間の乗車区間の特別車両料金(A)+博多-鹿児島中央間の特別車両料金(A)ということになります。

JR北海道管内相互発着となる場合の特別車両料金(A)

 JR北海道管内相互発着の特別車両料金(A)を取上げます。JR北海道線内相互発着の場合、グランクラス以外のグリーン車は、特別車両料金(A)の基本の料金になります。

グランクラス(A)の特別車両料金(A)

 ①~100km:6,540円

 ②~200㎞:8,040円

 書いてて気づいたんですが、JR北海道線内相互発着ということは、奥津軽いまべつ-新函館北斗間ってことですよね。ここ新幹線、それもグランクラス使う人っているのか?

グランクラス(B)の特別車両料金(A)

 ①~100㎞:4,450円

 ②~200㎞:5,950円

東京-七戸十和田間の新幹線停車駅と奥津軽いまべつ-新函館北斗間の新幹線停車駅相互間の特別車両料金(A)

 JR東日本とJR北海道を新幹線で通しで乗車した場合の特別車両料金(A)です。グリーン車とグランクラスで分けられています。

グリーン車の場合

 新青森駅で料金の計算を分けます。なので、東京-新青森間の乗車区間の特別車両料金(A)+新青森-新函館北斗間の特別車両料金(A)ということになります。

 新大阪で料金計算を分けない東海道・山陽新幹線は、神なのかもしれません。

グランクラス(A)の場合

 新青森駅までのJR東日本のグランクラス(A)の料金+新青森駅からの以下のグランクラス(A)の料金となります。

 ①~100㎞:5,490円

 ②~200㎞:6,990円

 JR北海道管内の場合と比べると、ちょっと安くなっています。乗継割引みたいなことなんでしょうか。

グランクラス(B)

 グランクラス(A)の場合と同様です。

 ①~100㎞:3,400円

 ②~200㎞:4,900円

♪Mr.Children「彩り」(アルバム:HOME収録)

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