JR西日本の旅客営業規則を通しで見てみようということで、今回は、第2編旅客営業の第3章旅客運賃・料金の寝台料金編です。
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旅客営業規則
旅客営業規則は、JR各社(貨物を除く)の旅客と運送契約に適用する条件を定めたものです。要するに、運送約款のことです。簡単に言うと、みどりの窓口に備え付けられてる時刻表の最後の方に載ってる切符のルール等の元ネタです。JR各社で内容は異ならないと思いますが、JR西日本の旅客営業規則を見ていこうと思います。
旅客営業規則第2編旅客営業第3章旅客運賃・料金第9節寝台料金
今回、取上げるのは、旅客営業規則の第2編旅客営業の第3章旅客運賃・料金の寝台料金です。現在、定期運行されている寝台列車は、サンライズ出雲・瀬戸のみです。しかし、かつて、上野-札幌間で運行されていた人気寝台列車のカシオペアの寝台料金がまだ規定されたままになっています。
寝台料金(136条)
寝台料金は、A寝台料金とB寝台料金があります。また、補助寝台料金が設定されています。これらの料金は、1夜につき1個の料金となっています。
A寝台料金(1人分の料金)
①シングルデラックス、カシオペアツイン、カシオペアコンパート:13,980円
②カシオペアデラックス:18,000円
③カシオペアスイート:26,710円
こうしてみると、単にカシオペアスイートに乗車するだけなら、めちゃくちゃ高いわけではないことがわかります。カシオペア紀行がめっちゃ高いのは、旅行商品だからですね。
B寝台(1人分の料金)
①ソロ:6,600円
②シングル、サンライズツイン:7,700円
③シングルツイン:9,600円
A寝台とB寝台の値段さが…こうしてみると、シングルデラックスは、ちょっと高い気がするのは、僕だけでしょうか。
寝台個室の補助寝台料金(1人分)
①シングルデラックス、カシオペアツイン、カシオペアコンパート、カシオペアデラックス:9,900円
②カシオペアスイート:13,980円
③シングルツイン:5,500円
シングルツインの安さが光ります。規定上は、シングルデラックスも補助寝台を利用できるかのような規定になっています。
寝台個室の補助寝台を利用する場合の寝台料金は、上記のA寝台又はB寝台の寝台料金と補助寝台料金の合計です。
設備名称、設備定員(136条)
続いて、A寝台、B寝台、それぞれの名前と定員について規定されています。
A寝台
定員 | 補助寝台使用時の定員 | |
シングルデラックス | 1人 | 2人 |
カシオペアコンパート | 1人 | 2人 |
カシオペアツイン | 2人 | 3人 |
カシオペアデラックス | 2人 | 3人 |
カシオペアスイート | 2人 | 3人 |
シングルデラックスに補助寝台が利用できるかのように規定されています。う~ん、サンライズ出雲・瀬戸乗車時に、言ってみたら、使えるんだろうか?
B寝台
定員 | 補助寝台使用時の定員 | |
ソロ | 1人 | – |
シングル | 1人 | – |
サンライズツイン | 2人 | – |
シングルツイン | 1人 | 2人 |
団体旅客、貸切旅客に対する寝台料金(138条)
団体旅客・貸切旅客の寝台料金は、旅客運賃収受人員に相当する金額です。
旅客運賃収受人員が寝台設備定員に満たない場合は、寝台料金の高額な寝台設備から充当して寝台料金を計算します。逆に、寝台設備定員を超過する場合は、超過人員の寝台料金は、寝台料金の最も低い額で計算します。
♪Mr.Children「SUNRISE」(アルバム:HOME収録)